石鹸安全信仰の幻
- 作者: 大矢勝
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/07
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
筆者のHPは、洗浄・洗剤の科学。今度じっくり読んでみたい。
初めて知ったのが、
- 同じ洗浄力を得る合成洗剤/石鹸を作るための原材料を比べると、石鹸の方が多くの原料を必要とする
- 石鹸で体を洗うとタオルをすすいだときに出てくるカスは、水溶性を失った金属石鹸というもの(アカだと思っていた)
- 洗剤が環境に与える影響はそれほど大きくない
ということでした。
石鹸推進派の人はどういう考えなのかというのを知りたくて探してみたところ、uki☆uki☆せっけんライフが(科学的に)まともそうでした。軟水器の作り方まで載っていて気合いが入っています。でも、合成洗剤の毒性のデータが20年以上前のものだったり、朝日新聞の記事を批判して「合成洗剤は石けんの3倍使ってもいいんだ」という誤解を与えると書かれていますが、普通の人は3倍も理由もなく使わないと思います。イオン交換樹脂の再生に使う塩についてはどうなんでしょうね。多くの家庭がやりだしたら、環境問題になると思いますが…。