世界探検全史

世界探検全史 上 道の発見者たち

世界探検全史 上 道の発見者たち

世界探検全史 下 道の発見者たち

世界探検全史 下 道の発見者たち

を読了。今一つ。興味深い話ではあるが、文章が今一つ(訳も原文もあまりよくないと思われる)。探検全史と銘打っているが、前半は民族の移動であり、文明や気候と密接に関係するため、ジャレド・ダイアモンドやブライアン・フェイガンの著作と重なる。しかも、内容はこちらの方が数段上。後半は、個人の業績になるが、極地に関しては、アジモフの「アジモフ博士の極地論 (1977年)」に比べると劣るし、初めての話である、オーストラリア縦断やパフアニューギニア縦断等については、物足りないという消化不良に陥る。しかも、文章がこなれていないので(変な言い回しが出てきて興ざめする。「石器時代の障害物競走につまずく」って何?)、読んでいて非常にストレスがたまる。
個別の探検史が入手可能であれば、そちらをあたるのがおすすめです。