ネッシー?

ネッシーに学ぶ生態系

ネッシーに学ぶ生態系

本のタイトルとしては、「湖に学ぶ生態系」か「ミジンコに学ぶ生態系」でよかったと思います。窒素(N)とリン(P)
が湖に蓄積されることで、湖の富栄養化となり、アオコの発生につながるということをメインに言っている書籍であった。窒素は大気中に十分あるが、リンは有限な資源ということで、化石燃料と同じように枯渇の恐れがある。また、諏訪湖の水質浄化に取り組んだが、水質が悪いほうが漁獲量が多かったこと、水質が改善され水草が復活したが、昔は肥料として水草を使用していたが、現在は、肥料としては使用しないことでかえって問題になっている点が興味深かった。また、魚を獲って減らすことが、窒素やリンを減らすことになるため、水質改善には効果があるとのこと(直感的には逆なような気がするが、丁寧に説明され納得)。アオコが群体になって捕食される恐れが減少してるのに、毒を持っているのが謎ということが気になった。