アマテラス
- 作者: 溝口睦子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/01/20
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
- タカミムスヒという太陽神が国家神だった
- 日本書紀では、タカミムスヒとアマテラスが併記されている
- タカミムスヒが無名なのは、古事記での扱いが少ないため
- 古事記は、天武天皇の個人的な思い入れが大きい。ただし、正式な歴史書の地位は、日本書紀が占めていたが、江戸時代の国学の興隆と明治以降の教育によって、古事記の方が一般的になった。
- タカミムスヒは、北ユーラシアの民族の神話と共通点があり、高句麗を通じて入ってきた可能性が高い。
- それに対して、アマテラスは、南方の海洋民族の影響がみられる
神話の成り立ちの「地層」を明らかにしていくことで、どのように神話が成立したのかをわかりやすく解説した良書。