静かなる大恐慌

静かなる大恐慌 (集英社新書)

静かなる大恐慌 (集英社新書)

期待して読んだが期待外れ。現在が、大恐慌時代に続く、2回目のグローバル化時代だそうだ。ただ、大恐慌時代とは、各国の産業構造、政治体制も違うので、同一視してもいいのかどうかが判断できなかった。
国際金融のトリレンマ(為替の安定、独立した金融政策、自由な資本移動)は知っていたが、世界経済の政治的トリレンマ(グローバル化、国家主権、民主主義)というのは初めて知った。仮説なので、まだ検証はされていないようだが、国際金融のトリレンマよりも各項目の定義がはっきりしないような気がする。
今後の指針もはっきりしていないので、ちょっと残念。