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牡蠣礼讃 (文春新書)

牡蠣礼讃 (文春新書)

森は海の恋人 (文春文庫)の筆者、牡蠣養殖の日本での歴史及び、世界の牡蠣養殖の実態を知るには絶好の本。散乱前の春が牡蠣の絶好のシーズンであること、また、外国では、身の大きい牡蠣は好まれないことなど、牡蠣に対する深い知識が得られる本。気になったのは、中西準子さんが、"雑感327"で、

カキの養殖について、米国とどこが違うのかという質問を頂いた。米国では河川の水が入る水域では、生で食べるカキの養殖は行っていないと思う。少なくとも、私の調べた範囲ではそうだった。洪水で、水があふれ通常とは違う流れになった時、どういう経路で水が海に入ったかの調査が行われていた。

という記述があったのが、気になった。カキは汽水域で育つという話と矛盾するからである。シアトルのように、河川ではなく、海中に伏流水が湧き出ているところというのは、それほどないのではないかと思ったからである。