自然との共生(誰に対して批判しているのか?)

「自然との共生」というウソ (祥伝社新書152)

「自然との共生」というウソ (祥伝社新書152)

全編、批判の書。自然との共生というのが幻想に過ぎないというのはわかるのだが、筆者の立ち位置と批判の対象がわからないので、読んでいて戸惑う。筆者は、昆虫の専門科であることはわかるのだが、批判の主題が昆虫だけではなく多岐に渡ること、そして、批判しているが、自治体、都市民、エコ市民とぶれているため、車も持たない集合住宅暮らしの身としてはどうしていいのかがわからない。電気や自動車に依存しきっている、田舎に住む方について筆者がどう考えいるのかを聞きたくなる。