古文書返却

古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書)

古文書返却の旅―戦後史学史の一齣 (中公新書)

網野さんの本は色々読んでいるが、一番生々しい本。新入社員の時にした仕事の責任を死ぬまで負わされているという話。ものすごく誠実であるのだが、貸した側からすれば、そんなこと知ったことではないという話にもなることは理解できる。戦後のすぐだったから、文書が残っていたのであって、今集めようとしても蔵の取り壊し等で処分されてしまったであろう文書がたくさんあったことを考えると難しいテーマであることは間違いない。網野さん亡き後、継ぐ人はいるのであろうか?