環境史
環境と文明の世界史―人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ (新書y)
- 作者: 石弘之,湯浅赳男,安田喜憲
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2001/05
- メディア: 新書
- 購入: 6人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
- 古代地中海世界が、ローマ帝国の衰亡によって、なぜアルプスという巨大な山脈を越えて北へ広がろうとしたのか(p.149) → 共和制の末期にガリアまで進出していたんですが…。
- 魚は最も持続的なタンパク供給源(p.220) → 魚が持続的? 魚の生長が、森林から海への栄養供給によっていることを考えると、そう簡単に言えないのでは?
というところなど。そういうところを見ると、
- ネアンデルタール人は、必要以上に動物を殺していないが、現代型新人は、必要以上の狩をしている(p.41)
という興味深い記述も、どれだけ本当のことなのか疑いたくなる。
読後感としては、結局欧米文明の批判が主で、これからどうしたらいいのかというものがよく分からず、消化不良な感じ。