李朝末期の朝鮮
- 作者: イザベラ・バード,時岡敬子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/08/10
- メディア: 文庫
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- 貴族階級の両班の腐敗の酷さ
- 両班が一般民衆から搾取するため、一般民衆は、無気力になっている。これは、ロシア領の朝鮮人とは対照的。また、裕福な親戚にタカって働かない者たちも多い。
- ハングルは、上流階級は使わず、蔑んでいる。
- 慣習による男女差別が酷い
- 貨幣制度が酷い。貨幣が穴開き銭しかなく(?)。宿泊一泊に50枚とかいうオーダーで払うので、お金の持ち歩きが大変。
- 朝鮮の家は、床暖房で冬も暖かいが、床暖房の家は、ゴキブリの巣窟である! 日本の家は、蚤だらけだったのと対照的。
- 宗教は、鬼神信仰で、タタリをいかに避けるかに重点が置かれている。儒教かと思っていたが、そうでもないようだ。
- 閔妃暗殺後の混乱の際、各国の公使が日本に王宮を日本軍に守るよう要請したが、それを受けなかったことを非難していること。そして、その後、ロシアの進出を招いたのは、自業自得であるとしていること(さすが、植民地をたくさん抱えている英国人の視点であろうか)。
- 最後に、当時の朝鮮人に自治能力はないと断定している。中国を手本にした体制の限界?