東南アジアの歴史

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)

東南アジアを海のアジアとして、18世紀(イギリスが進出してきた頃)から、列強の植民地化から、独立、現在に至るまでを統合的に書いた本。なかなか興味深い。2000年に書かれた本だが、インドネシアの将来を悲観的に書いているのに対し、タイではインドネシアのような暴動が起きなかった楽観的に書かれているが、近年、現政権とタクシン派との暴動が起きてしまっているのが皮肉な現象。後は、今後の中国の影響がどうなるのかが気になる。