ヴェノナ

ヴェノナ

ヴェノナ

米国に対するソ連のスパイ行為の記録。ニューディール政策で公務員を大量に雇用した際に、政府内に多くのソ連のスパイが入り込んだ。また、ワンタイムパッドを使用したソ連の暗号は解読不能と言われていたが、大戦の勃発により、ワンタイムパッドの在庫がなくなり、をパッド再使用したため、解読が可能になった。この解読計画(ヴェノナ)が95年に公開されたのと、旧ソ連の米共産党に関する資料が公開されたため、全貌が明らかになった。

  • 共産党は、完全なソ連の傀儡であった
  • 米国は、対枢軸国対策が主だったため、ソ連の諜報活動への対策が遅れた。
  • 第二次世界大戦前から諜報活動を始めており、ソ連側が冷戦の布石を敷いていた
  • スパイを逮捕しても、ヴェノナの証拠を使用できなかったため、無罪になったスパイが多くいた。

建国して20年程度の国が、これほど巨大な諜報体制と暗号技術を確立することができたのが、驚異的であった。共産主義というイデオロギーが当時はものすごく影響力があったということだろう。