中東近代史
- 作者: 阿部重夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2004/04/25
- メディア: 新書
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- 砂漠の女王 ガートルート・ベルについて詳しく述べられている
- ドイツのアフガンへの密使(ニーダーマイヤ隊)についての興味深いエピソード
今一つの点は、
- 新書にしては、話を詰め込み過ぎて、話が飛び過ぎる。クルド人の話などはこれだけで1冊の本が書けるほどであり、予備知識がない読者が読んでも意味がわからないだろう
- ジャック・フィルビーはいいとしても、キム・フィルビーは、本書の題名の範疇ではない
- 書き方が自分に酔っているようで、ジャック・フィルビーの本を「冗長なうえに筆が滑って自画自賛になる」と書いているが人のことは言えない
- ギリシャのイズミル上陸は、サイクスピコ協定ではなく、セーブル条約なのでは?
雑誌の編集長だったそうだが、こんなまとまりのない本しか書けなくてよく勤まったものだと思う。