三国志

もう一つの『三國志』  ―「演義が語らない異民族との戦い―

もう一つの『三國志』 ―「演義が語らない異民族との戦い―

中華王朝と異民族との関係は、何時の時代でも大きな問題であったが、三国志演義では、異民族との関係はそれほど語られていない。蜀の南制(孟獲)ぐらい。呉は、領内に大きな異民族勢力を抱えており、それが大きな内政問題になっていたらしい。気になったのは、「歴史と企業戦略を結び付けて論じない」と書いてあるが、現代人の価値観から評価している部分(漢人の異民族観や、裏切り等)があるのと、ルビを付けてくれるのはいいが、たまに、外来語(逸話と書いて、エピソードと読ませる)のルビがあり、違和感があった(あとがきで、新仮名遣いを批判していたのでなおさら)。
Amazonで高評価だったが、それほどでもなかったという感じ。