スペイン内戦
- 作者: アントニー・ビーヴァー,根岸隆夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/02/22
- メディア: 単行本
- クリック: 39回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
- 作者: アントニー・ビーヴァー,根岸隆夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/02/22
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 1931: 国王を追放し、第二共和制が誕生
- 1936: 選挙で左派(共和国側)が僅差で勝利
- 1936: 将軍達が蜂起
- 1936: アフリカ駐屯軍が本土に渡り、マドリード近郊まで進撃。マドリードは陥落せず
- 1937: 国民戦線の北部攻勢。ゲルニカ爆撃。共和国側のマドリード近郊での攻勢失敗。
- 1938: 国民戦線のアラゴン攻勢。なぜかバルセロナを攻撃せず。共和国側のエブロ川での反攻失敗
- 1939: バルセロナ陥落。共和国崩壊
という感じだが、双方のテロの応酬。共和国内の権力闘争(共産党、アナーキスト、バスク自治派、カタルーニャ自治派)とソビエト共産党の介入。
興味深かったのが、
- スペインは第一次世界大戦に参戦していないので、近代戦に不慣れだった。
- 共和国側は、防御線ではかなりうまく戦ったが、共産党が攻勢での勝利を求めたため、無駄な攻撃で兵力をすり減らした。
- 共和国側で、退却する兵士を射殺する等、独ソ戦並の行為が既に行われていたこと。
- 国際旅団に参加した独伊の兵士と、国民戦線に派遣された独伊の兵士が戦っている点。外国で、同じ国の兵士が敵同士で戦うというのはめずらしいのではないか?
- コンドル兵団の空軍がかなり大きな役割を果たした。
- 内戦後半になると、ドイツのオーストリア合併、チェコ侵攻などで、国際社会での注目度が下がり、フランコの思い通りに戦争を終結できた。
- 第二次世界大戦でも、フランコは結果的にうまく立ち回り、枢軸側で参戦直前までいったが、参戦はせず、生き残ることができた。