砂糖の世界史

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)

世界システムとしての砂糖の世界史。英国で生産されない、紅茶と砂糖が、なぜ英国でこれほど一般的になったのか。
一つは、英国では一つ上の階級で流行っているものをまねするのが一般的だった。王室で流行ると、上流階級に伝わり、一般人もまねる。紅茶に砂糖を入れるのは、贅沢のシンボルだった。奴隷、砂糖、綿織物の三角貿易で莫大な利益が出て、プランテーションによる大量栽培で値段がさがったことで、庶民が買えるようになったこと。

イギリスでは、コーヒーハウスが絶滅してしまったが、フランスにカフェが残っている理由とかが興味深い。