近代外科の創始者

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯

18世紀に活躍した外科医ジョン・ハンターの伝記。ドリトル先生のモデルとなり、屋敷がジキルとハイド氏のモデルとなった。弟子には、種痘を発明したジェンナーがおり、弟子や教え子からは慕われたが、同業者と義弟からは嫉まれ、死後は貶める伝記を書かれ、義弟に原稿を焼かれた(論文盗用の証拠隠し?)ため、業績が正当に評価されることはなかった。
解剖用の死体の調達のために、死体泥棒を雇っていたりする一方、消毒法が確立していないこの時期は、手術のリスクは高いため、外科医でありながら手術はできる限り実施しないようにしていたこと。
また、世界各地から生物標本を取り寄せており、ダーウィンよりも早く、進化論に到達していたらしい。
お奨めの本である。