インフラ

朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機

朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機

夏に飛騨高山から、白川郷まで車で行ったときに、中部縦貫自動車道と、東海北陸自動車道を通ったのだが、道程の9割ぐらいがトンネルで、維持するのも大変だろうなと思った後に、見つけた本。PPP(公民連携)の立場で書かれているので、期待していたのとちょっと違った。学校の耐震補強については、先に自費で行った自治体には何のフォローもなく、国が動くまで待った方がいいというモラルハザードを起こす要因となり得ることというのは興味深かった。
気になった点は、

  • 上下水道は、上下水道料金を払っているが、料金でどの程度賄えている(税金でどの程度補填しているのか)分からない。
  • 同じく、道路や橋も特定財源があるはずだが、その財源で足りるのか足りないのかが分からない(かつ特定財源を維持すべきなのか廃止すべきなのかも)。
  • 都市化された地域と、限界集落を抱える地域ではアプローチを変える必要があると思うが、本書では、前者にしか焦点があたっていないような気がする。