日本古代史

古代史というと西洋史だと西ローマ帝国の滅亡(476)までなので、平安時代まで入るのは違和感があったが、日本史ではこれが普通なのね。

ヤマト王権〈シリーズ 日本古代史 2〉 (岩波新書)

ヤマト王権〈シリーズ 日本古代史 2〉 (岩波新書)

古墳時代を書いた本。考古学的資料に文字資料が出てくるが、記紀の信憑性はあやしいので、中国の正史に頼るしかない。

  • 邪馬台国ヤマト王権の関係は、今のところは明確なものは見つけられない
  • 4世紀は、中国の文献がないため、謎が多い。

この時代をもう少し明らかにするためには、古墳の発掘を進めるべきだと思うのだが、難しいのだろうか?

飛鳥の都〈シリーズ 日本古代史 3〉 (岩波新書)

飛鳥の都〈シリーズ 日本古代史 3〉 (岩波新書)

7世紀史。戦後直後は、日本書紀の信憑性に疑問符が付けられていたが、考古学資料により、日本書紀の記述がかなり正確であることがわかってきたらしい(古事記は、推古天皇まで)。

  • 遣隋使の小野妹子が返書を盗まれてしまった点については、触れていないのはなぜ? 大使の斐世清いたから問題ない?
  • 大化の改新は、唐の圧力による、朝鮮半島三国の中央集権化が刺激となったらしい。

平城京の時代〈シリーズ 日本古代史 4〉 (岩波新書)

平城京の時代〈シリーズ 日本古代史 4〉 (岩波新書)

8世紀史。前巻までの人物中心の記述から、制度に関する記述が増えてくる。

平安京遷都〈シリーズ 日本古代史 5〉 (岩波新書)

平安京遷都〈シリーズ 日本古代史 5〉 (岩波新書)

9〜10世紀史。正史の最後、日本三代実録が9世紀までなので、10世紀の東北地方については不明な点が多いらしい。

  • 桓武天皇自身が天智系/天武系を強く意識していたらしい。そのため、遷都を行った。
  • 清和天皇が即位したときに、女帝を立てるという選択肢がなかったのは何故なのだろうか? 天皇の機関化が進んだためと説明されているが…。
  • 9世紀は、自然災害が多く起こった。貞観地震東南海地震、富士山噴火