2011-10-22 江戸の紀行文 Books 江戸の紀行文―泰平の世の旅人たち (中公新書)作者: 板坂耀子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (12件) を見る上に続いて、板坂先生の本。自分自身は、古文は大の苦手で、旧仮名遣いでさえ敬遠してしまうのだが、現代語訳もついており読みやすい。 江戸時代の紀行文といえば、松尾芭蕉のおくのほそ道だが、これは江戸時代の紀行文からすれば異端。もっと昔の時代の都落ちの感傷を模して書いたもの。 江戸時代の紀行文の代表作は、貝原益軒の「木曽路記」、橘南谿の「東西遊記」、小津久足(小津安二郎の先祖)の「陸奥日記」。 多くの人が旅行をするようになったので、旅行ガイド的な情報も盛り込むことが求められたので、後世からは文学としての価値がないと判断されがち。