動きと心

動きが心をつくる──身体心理学への招待 (講談社現代新書)

動きが心をつくる──身体心理学への招待 (講談社現代新書)

進化の過程で考えた場合、心より動きの方が早く成立している。だから、心は動きに従属しているというのが本書の主張である(前者は真だが、だからといって後者が真とは限らないと思う)。一応、科学的な体裁をとっているが、読み進めるうちにどんどん怪しくなっていく。例えば、マインドフルネス認知療法の紹介をしているが、マインドフル・ウォーキングのみを紹介しているところが恣意的である(瞑想なども行うのに…)。また、相関関係と因果関係をごっちゃにしていると思われる節があり、要注意だと思う。