オホーツクの古代史

新書491オホーツクの古代史 (平凡社新書)

新書491オホーツクの古代史 (平凡社新書)

環オホーツク地域に、3〜13世紀頃まで存在したオホーツク文化についての話。オホーツク文化自身は、文字を持たなかったようなので、唐時代の記録と遺跡から論じていく。個人的には、北海道のアイヌとの関わり及び、人骨からの遺伝子的解析についての言及があればもっとよかったと思う。特に、後者については、今後の研究を待ちたい。また、オホーツク文化が発達したのは、中世温暖期にあたるので、気候の影響がどの程度あったのかが知りたい。そして、文化が衰退した後、文化の担い手はどこに行ってしまったのか?