河川史

増補 洪水と治水の河川史―水害の制圧から受容へ (平凡社ライブラリー)

増補 洪水と治水の河川史―水害の制圧から受容へ (平凡社ライブラリー)

地震と噴火の日本史 (岩波新書 新赤版 (798))を読んだので、水害についての本も読んでみる。江戸時代以降の話なので、信玄堤とかの話は出てこない。近代以前は、河川は重要な交通手段だったので、水害防止と舟運路をどう両立させるかが課題であり、意図的に氾濫原を作ることで、守るべきところは守るという方針だったらしい。利根川信濃川を治水をメインに書いている。増補部分では、ダムは「川の敵対物」とのことで、治水としてのダムのあり方を批判している。