日本残酷物語1

日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)

日本残酷物語1 (平凡社ライブラリー)

江戸時代以降の日本の民俗について、残された文献等をもとに述べた本。題名でかなり損をしている。それから、初版が1960年頃であるということに気をつけて読めばいい。

  • 海辺の生活。船が難破することを祈る村民。偽装難破させる船員
  • 源平合戦で有名な、熊谷直実の子孫が書いた「熊谷家伝記」に記された天竜渓谷での生活
  • 後家さんを渡り歩いた、土佐源氏の話
  • 飢饉の話。江戸時代の飢饉は有名だが、昭和9年の東北の飢饉も酷かった。
  • 白川郷の話。白川郷の家が大きいのは、母系家族であり、大家族で暮らしていたから。夫は通っていた。
  • 明治時代に、海外で女衒を行った村岡伊平治と天草の女たち

逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)を読んでいい気になっている人は、この本を読んでバランスを取ればいいと思うよ。